江沼郁弥のB面バンド、DOGADOGA(ドガ)
元plentyの江沼郁弥(えぬまふみや)さんについての話。
2023年6月17日、渋谷で開催されたやついフェスにて初発表されたDOGAというバンド
plentyとも江沼さんのソロとも違うやんちゃなバンド
アロハシャツに身を包み、ファンクでもパンクでもないエキセントリックで自由なバンド
今までの江沼さんから受ける印象とは本当に異なっていて、正直最初は戸惑った。
ほかの多くのplentyファン、江沼さんファンもそうだったのではないだろうか。
plentyのときはノスタルジックだった。終盤のlifeのツアーは映像と音楽の調和が素敵だった。
江沼さんはソロになってもミステリアスだった。
plenty解散後の初のソロライブ。2018年9月8日、恵比寿のLIQUID ROOM。
一言のMCも説明もなく、すべて新曲でやりきった。
それからもミステリアスで厭世的だが、どこか希望を持った曲が多くなった。
plentyの後期から伝わってくるあの感じ。ライフステージも変わってこういう曲を演っていきたかったんだろうなと思う。
でもDOGADOGAは違う。
人間には表と裏、陰と陽、そんな二面性だけでは語りきれないのが人間。
でもあえて私たちが見てきた江沼さんをA面とするのであれば、DOGADOGAというバンドは江沼さんのB面ではないだろうか。
たぶんDOGADOGAだけ聴いても自分はハマらなかった。A面があったからこそB面に味が出ている。
江沼さんはソロをやめたわけでもないし、今でもplentyの曲はやってくれる。
まぁplentyの曲をやってくれるには解散から随分時間がかかったけど...でもそれだけの時間がファンにも必要だったと思う。
要は江沼さんの根っこが変わったわけではないと思う。
ちょっと話が変わるけれど、2023年9月8日の吉祥寺WARPで行われたDOGADOGAと木(KI)の2マンライブ。
このライブのあと、カウンターでお酒を飲んでいたら江沼さんが出てきて生まれて初めて喋れた。
10年以上追いかけている憧れのアーティストだったので本当に嬉しかった。
最後に「plentyのコピーやっていました」って伝えたら「別れ際じゃなくてもっと早く言ってよ!ありがとう!」ってあの素敵な満面の笑みで言ってもらえた。
引き続き江沼さんが作る世界観と音楽を、A面もB面も楽しんでいきたい。